イベント

曼荼羅祭

この大祭は、宗教協力のもと、バリヒンズー教と日本の真言密教。そして、バリ州の協力のもと、バリ文化と日本文化。
また、インドネシアの災害からの復興、バリのテロからの復興を祈るために、インドネシア人と、日本人。
この3つの柱をてて、5つのイベントプロジェクトを同時に行っていった民間と政府が協力して行った、バリでも初めての大祭でした。

この大きく開いたプロジェクトの曼荼羅の上に、文化交流が生まれ、人々の繋がりが生まれ、平和や調和を祈る心が形成されていきました。

概要(テーマと内容)​

1.  松長恵史(高野山大学教授)講演会
『インドネシアの密教と日本の密教は繋がる』
日本とインドネシアの密教のルーツの同一性、そして、その文化的背景の共通性を講演してもらうことにより、この大祭の背骨となるテーマ、『インドネシアと日本の共通点とその文化的相似性』を示していただいた。


2.  BTDCバリ島観光開発公社の主催による『柴灯護摩』
ヌサドアという海の地域で、柴灯護摩を行い、そのバリのテロからの観光復興という祈りを行い、世界にその健在性を印象付ける大祭であった。


3.  声明御詠歌とバリ舞踏音楽コラボレーション公演
文化的に近いバリヒンズー教と、日本密教がコラボレーションすることで、新しい時代の文化交流、そして新しい文化の形を提示することができた。素晴らしくレベルの高い音楽と踊りと日本人僧侶の声明の声がバリの空に響き渡立った。


4.  ブサキ寺院、バスキアンのお寺での『柴灯護摩』
シワ、ブッダ両方のバリヒンズーの高僧が儀式を行って火を起こし、その火を使って、柴灯護摩の火の儀式を行なった。
別の宗教が立ち上げた火を繋いで、また別の宗教が儀式を協力して行うという、世界は一つ、皆が協力して平和を祈ろうというシンボルとなる儀式であった。
くしくも宗教の対立や経済的な困窮から起こるテロをなくし、皆が幸せに平和に生きて行こうという宣言をこの儀式を通して行なった。
たくさんの方々が鎮魂や浄化、平和の祈りのために参列してくださった。


5.  ヌサドアコンベンションセンター

『御詠歌公演:母ちゃんの甘酒』
御詠歌を歌だけではなく、演劇の中に御詠歌を入れていくという日本的ミュージカルというものが、初めてできた。
その初めてできたところが、やはりバリというインターナショナルで、芸事に対して自由な気風のあるバリで行われたというのは、興味深い。その後、御詠歌ショーとして日本で公演会が開かれるようになっていった。


6.  ビダダリ ギャラリー

『絵画展:マングン プトラ』
バリと日本の密教をテーマにした絵画展を行った。
その山を神と見立てる(自然崇拝)や曼荼羅の世界観がテーマとして作品の中に盛り込まれており、視覚的にも絵画展を行うことで、その二つの文化世界の共通点がはっきりしていった。


7.  ウルワツ寺院での祈りの会
バリ州タバナン県政府と日本僧侶たちが一堂に集まって、ウルワツ寺院で祈りを捧げる。
テロからの復興やインドネシア、世界の平和を祈りたいというタバナン県政府の思いが結実した祈りの会だった。

御詠歌、声明、バリ舞踏音楽コラボレーション公演
・九州青年教師会(御詠歌演者真言宗僧侶32人)
・I MADE SIDHIA(舞踏家)
・A.A.Sg.Mas.Rustitadewi(ナレーター)
・Iskandar.Kama.Rodin(照明デザイナー)
・I Agus Samtoso(ガムラン指揮者)
・Sumari Mas gamlan group(Mas村kawanにあるガムラングループ)
柴灯護摩
・高野山真言宗僧侶(57人)
・ブサキ寺院僧侶
・シワ高僧、ブッダ高僧

セミナー
・松長恵史(高野山大学教授)講演者

・I Gede Burama (ベストセラー作家)
・Timpul Haliono(ガジャマダ大学)
・I Ketut Winya(ヒンズーダルマ大学)

日付

●2007年6月12日(火):アートセンターホール
松長恵史(高野山大学教授講演会)
インドネシアの密教と日本の密教は繋がる

●2007年6月12日(火):ヌサドア
BTDCバリ島観光開発公社の主催による柴灯護摩

●2007年6月13日(水):アートセンター
声明御詠歌とバリ舞踏音楽コラボレーション公演

●2007年6月14日(木):ブサキ寺院
柴灯護摩

●2007年6月15日(金):ヌサドアコンベンションセンター
御詠歌公演

●2007年6月15日ー(金):ビダダリ ギャラリー
絵画展:マングン プトラ

主催:MANIK MAS FOUNDATION( 文化教育NPO)
共催:バリ観光開発公社,バリ州文化局,バリ州政府,インドネシア観光局,ウェスティンコンベンションセンター,
協力:ブサキ寺院,ガルーダインドネシア航空,ヌサドアの各ホテル,

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